酸洗いとは何?どんなメリットがあるのだろう?

酸洗いとその目的とは?

酸洗いは酸洗処理とも言われており、酸洗処理なら聞いたことがある方もいるかもしれません。簡単に言えば、酸を使って金属を洗浄することだと言えます。金属製品を硫酸や塩酸などの酸性溶液に漬けることで、金属製品の表面に付着した酸化物を除去できます。この酸化物にはスケールと呼ばれる酸化皮膜も含まれ、酸洗いはこのスケールの除去が大きな目的の一つです。他にもサビを取り除くことも目的となっています。金属加工には必要不可欠な処理なのです。

酸洗いをわざわざするメリットとは?

酸洗いは重要な工程ですが、工程が増えてしまうことは言うまでもありません。しかし、わざわざ行うメリットは十分にあるのです。まず、サビなどによる製品不良を低減できることがあげられます。また、後の工程となる研磨作業の手間を大幅に省くことができます。酸洗いをすることで、鍍金・研磨・コーティングなどといった下地処理の代用となるからです。金属加工後はそのままでは腐食しやすく、酸化物による腐食を防ぐことができることも大きなメリットとなっています。

酸洗いは難しい作業なの?

酸洗いの作業を見たことがある方は、一見簡単な作業のように感じるでしょう。実際は職人芸とも言える難しい作業なのです。金属によって使用する酸の種類や配合比率を変える必要があります。さらに洗浄時間も細かく設定する必要があり、とても繊細な作業になります。もし、いずれかに間違いがあったとすると、金属の表面がガタガタになったり、製品自体が溶けてしまうこともあります。また、酸の取り扱いにも十分に気をつけなければなりません。

酸洗いは汚れだけではなく、金属製品そのものを溶解させてしまうおそれがあります。トラブルを避けるため、薬剤の濃度は金属製品の材質に合わせる必要がある点に注意しましょう。